【ゴブリンスレイヤー -ANOTHER ADVENTURER- NIGHTMARE FEAST レビュー】原作ファン待望の初コンソールゲーム化!期待と課題が混在する意欲作

ゴブリンスレイヤー -ANOTHER ADVENTURER- NIGHTMARE FEAST

商品情報

  • 商品名: ゴブリンスレイヤー -ANOTHER ADVENTURER- NIGHTMARE FEAST
  • キャッチコピー: 原作ファン待望の初コンソールゲーム化!タクティカルRPGで冒険者たちの新たな物語が展開
  • カテゴリ: ゲームソフト
  • 販売元: ブシロード
  • 価格: 3,343円(記事制作時点での価格)
  • 発売日: 2024年2月29日
  • 商品リンク(アフィリエイトではありません): https://www.amazon.co.jp/dp/B0CKL73NFM/

人気ダークファンタジー『ゴブリンスレイヤー』が遂にゲーム化!新たな冒険の幕開けとなるか?

みなさん、『ゴブリンスレイヤー』という作品はご存知でしょうか?小説、漫画、アニメと幅広いメディアで展開されてきた人気ダークファンタジーが、ついにゲーム化されました。タクティカルRPGという形で登場した本作は、果たしてファンの期待に応えられたのでしょうか?早速、その魅力と課題に迫ってみましょう。

商品の特徴

  • 『ゴブリンスレイヤー』初のコンソールゲームタイトル
  • 原作者・蝸牛くも氏による完全オリジナルストーリー
  • キャラクター原案は原作と同じく神奈月昇氏が担当
  • タクティカルRPG形式の戦闘システム
  • 豪華声優陣によるフルボイスのメインストーリー
  • 原作キャラクターとオリジナルキャラクターが共演
  • 地形や属性相性を活かした戦略性の高いバトル

原作の世界観を忠実に再現!新たな物語の幕開け

『ゴブリンスレイヤー -ANOTHER ADVENTURER- NIGHTMARE FEAST』の最大の魅力は、なんと言っても原作の世界観を忠実に再現しつつ、新たな物語を展開している点です。原作者・蝸牛くも氏自らが手掛けた完全オリジナルストーリーは、ファンにとって見逃せない内容となっています。

主人公となるのは、新たに登場するギルドマスター。プレイヤーは彼の視点から、おなじみのゴブリンスレイヤーたちと共に冒険を繰り広げていくことになります。原作キャラクターとオリジナルキャラクターの絶妙な掛け合いは、本作の大きな魅力の一つと言えるでしょう。

戦略性の高いバトルシステムで、冒険をより深く

本作のゲームプレイの中心となるのが、タクティカルRPG形式の戦闘システムです。地形や属性相性が戦局を左右する本格的な戦略バトルは、原作の緊迫感のある戦闘シーンをうまく再現しています。

特筆すべきは、「宿命の偶然のサイコロ」と呼ばれる独自システム。条件を満たすとサイコロを振り、指定の目以上が出ると特殊効果が発動するというこのシステムは、戦況を一変させる可能性を秘めています。

また、罠の設置システムも用意されており、敵を誘導して罠にはめるという戦略も可能です。これらのシステムを駆使して、冒険者たちを勝利に導くのがプレイヤーの役目となります。

編集部員Impression

実際にプレイしてみましたが、これが予想以上に賛否両論を呼びそうな作品でした。まず良い点から挙げると、原作の世界観やキャラクターの魅力は十分に引き継がれています。特に、豪華声優陣によるフルボイスのメインストーリーは、まるでアニメを見ているかのような没入感があります。

戦闘システムも、原作の緊迫感のある戦いをうまく表現しています。「宿命の偶然のサイコロ」システムは、運の要素を加えることで予測不能な展開を生み出し、プレイヤーを飽きさせません。

一方で、気になる点もいくつか。まず、UIの使いづらさが目立ちます。例えば、ユニットの行動終了後にメニューが自動で閉じないなど、細かな操作性の問題が多く見られます。また、スキルや魔法のリソース管理が厳しく、戦略の幅を狭めている印象も受けました。

難易度設定についても、イージーモードでもかなりの難しさを感じる場面が多く、RPG初心者には厳しい内容となっています。

グラフィックスは、キャラクターイラストこそ美しいものの、全体的な作り込みはやや物足りない印象。また、ボリューム面でも20時間程度でクリア可能とのことで、RPGとしてはやや短めかもしれません。

総合的に見ると、『ゴブリンスレイヤー』ファンにとっては、原作の世界観を楽しめる貴重な一作となっていますが、純粋にタクティカルRPGとして楽しみたい方には、やや物足りなさを感じる可能性があります。

今後のアップデートやDLCでの改善に期待したいところです。ブシロードのコンソールゲーム参入第2弾として、次回作での成長を楽しみにしたいと思います。