【リアセカイレビュー】ファンタジーと現実を行き来する新感覚アクションRPG！期待と課題が混在する意欲作

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ブシロードが放つ野心作！二つの世界を舞台に繰り広げられる冒険の行方は？

みなさん、ゲーム会社としてのブシロードをご存知でしょうか？カードゲームやモバイルゲームで知られる同社が、ついにコンソールゲーム市場に本格参入！その第一弾タイトルとなる『リアセカイ』が、Nintendo Switchに登場しました。果たして、その実力やいかに？早速、その魅力と課題に迫ってみましょう。

『リアセカイ』の最大の特徴は、なんと言ってもその斬新な世界観設定です。主人公は、さいはての町・エルレンタロスで住人たちと触れ合い、町の問題を解決する日々を送っています。しかし、ある日突然、別の世界で目覚めることに…。

果たして、どちらが本当の自分の世界なのか？戸惑いながらも、主人公は自分の身に起こっていることと、この世界の秘密を解き明かしていくことになります。この二重生活を通じて、プレイヤーは徐々に物語の真相に迫っていくのです。

本作のもう一つの魅力は、「ビルド」と呼ばれるキャラクターカスタマイズシステムです。武器、防具、魔法道具、そしてアライアンス（スキル）を自由に組み合わせることで、自分だけの戦闘スタイルを作り上げることができます。

ダンジョンに潜って強力な装備品を手に入れ、自分好みのビルドを作り上げていく過程は、本作の醍醐味の一つと言えるでしょう。

実際にプレイしてみましたが、これが予想以上に賛否両論を呼びそうな作品でした。まず良い点から挙げると、二つの世界を行き来するという設定は非常に面白く、物語を追う楽しさがあります。また、戦闘システムは比較的シンプルで、アクションゲームが苦手な人でも楽しめる作りになっていますね。

一方で、気になる点もいくつか。まず、ゲームバランスの調整が甘い印象を受けました。ダンジョン内のモンスターが無駄にタフで、爽快感に欠ける戦關が多いです。また、装備品の収集がやや単調で、店売りの装備で十分強力なものが手に入ってしまうのも、やりがいを削ぐ要因になっています。

ストーリー面でも、現実世界のパートがやや薄く感じられました。二つの世界を行き来するという設定を、もう少し深く掘り下げて欲しかったですね。

グラフィックスは、キャラクターデザインこそ魅力的ですが、全体的な作り込みはやや物足りない印象。フルボイスでないのも、没入感を損ねる要因になっています。

総合的に見ると、アイデアは面白いのですが、作り込みの甘さが目立つ作品という印象です。ブシロードの野心作として期待していただけに、少々残念な仕上がりと言わざるを得ません。

しかし、アクションRPGが好きで、新しい設定の物語を楽しみたい方には、チャレンジする価値はあるかもしれません。特に、現在の価格であれば、気軽に試せる範囲内ではないでしょうか。

今後のアップデートやDLCでの改善に期待したいところです。ブシロードのコンソールゲーム第一弾として、次回作での成長を楽しみにしたいと思います。