【Redemption Reapers_レビュー】緻密な戦術と少数精鋭の熱い戦いを描くダークファンタジーSLG!

Redemption Reapers_レビュー

商品名: Redemption Reapers
キャッチコピー: これは、「死神」と呼ばれ忌み嫌われた人間達による、ささやかな抵抗と贖いの物語
カテゴリ: ゲームソフト
販売元: 任天堂
価格: 4,073円(記事制作時点での価格)
発売日: 2023年7月13日
商品リンク(アフィリエイトではありません): https://www.amazon.co.jp/dp/B0C2VD18FB/

突如現れた異形の軍勢「モース」に対抗する、かつて「忘恩の死神」と呼ばれた「灰鷹旅団」の死闘を描いたダークファンタジーSLG。圧倒的な脅威と絶望に立ち向かう、少数精鋭の戦いが今、始まる。

商品の特徴:

  • 5人の個性豊かな主人公たちによる少数精鋭の戦闘
  • 緻密な戦術が要求される高難度なバトルシステム
  • 武器の耐久度や資源管理など、リアルな戦場を再現
  • 豊富な組み合わせのキャラクタービルドと成長システム
  • 退廃的な雰囲気を重視したビジュアルと演出
  • フルボイスで彩られる重厚なストーリー展開
  • 11言語対応(日本語、英語、フランス語、ポルトガル語、スペイン語、イタリア語、ドイツ語、ロシア語、韓国語、中国語 簡体字、中国語 繁体字)

少数精鋭の戦いを描く、本格SLG

「Redemption Reapers」は、5人の主人公たちによる少数精鋭の戦いを描く、本格的なシミュレーションRPGだ。プレイヤーは「灰鷹旅団」のメンバーとして、圧倒的な戦力を誇る異形の軍勢「モース」に立ち向かっていく。

本作の最大の特徴は、その高難度なバトルシステムにある。わずか5人のキャラクターで戦場を切り抜けていくため、各キャラクターの特性を理解し、常に最適な配置と戦術を考える必要がある。さらに、武器の耐久度や資源の管理など、リアルな戦場を想定したシステムが導入されており、戦略性の高いゲームプレイが楽しめる。

重厚なストーリーと退廃的な世界観

ストーリーは、「モース」によって滅ぼされゆく世界を舞台に展開される。かつて「忘恩の死神」と呼ばれ、忌み嫌われていた「灰鷹旅団」のメンバーたちが、皮肉にも人類最後の希望となる姿が描かれる。

フルボイスで彩られる会話劇とカットシーンは、プレイヤーを物語の世界に深く引き込む。特に、各キャラクターが抱える過去のトラウマや心の傷が丁寧に描かれており、戦いの中で成長していく姿に感動を覚えるだろう。

世界観を表現するビジュアルも秀逸だ。異形の怪物・モースにより滅ぼされゆく世界の無常感と退廃感が、戦術マップや背景に見事に表現されている。希望の見えない旅路の中で、全てを振り絞って抵抗する主人公たちの姿は、プレイヤーの心に深く刻まれることだろう。

編集部員Impression

本作をプレイして最も印象に残ったのは、その高い戦略性と緊張感溢れる戦闘だ。わずか5人のキャラクターで多数の敵と戦うため、一つ一つの行動に重みがある。特に、武器の耐久度や資源の管理が厳しく設定されているため、常に先を見据えた戦略が求められる。これは、リアルな戦場の緊張感を見事に再現していると言えるだろう。

キャラクターの育成システムも魅力的だ。5人のキャラクターそれぞれが異なる武器を扱い、得意とする戦術も異なる。プレイヤーは彼らの特性を理解し、適切に育成していく必要がある。また、キャラクター同士の連携攻撃や、固有のアクティブスキルなど、少数精鋭ならではの戦術の妙を楽しむことができる。

ストーリー面では、その重厚さと暗さが印象的だった。「忘恩の死神」と呼ばれた過去を持つ主人公たちが、絶望的な状況の中で戦い続ける姿は非常に印象的だ。各キャラクターの過去や心の傷が丁寧に描かれており、彼らの成長を見守る楽しさもある。

一方で、いくつか気になる点もあった。まず、難易度の高さだ。戦略性の高さは本作の魅力ではあるが、初心者にとってはやや敷居が高く感じられるかもしれない。また、資源管理の厳しさも、人によってはストレスに感じる可能性がある。

グラフィックについては、退廃的な雰囲気を表現するのに成功している一方で、やや地味な印象を受けた。これは好みが分かれるところかもしれない。

音声については、フルボイスの演技が非常に素晴らしく、キャラクターたちの感情を上手く伝えている。これは本作の大きな魅力の一つだと言えるだろう。

総じて、「Redemption Reapers」は戦略性の高さと重厚なストーリーが魅力の、ハードコアなSLGファン向けの意欲作と言える。難易度は高めだが、その分やりがいも十分だ。ダークファンタジーの世界観が好きな方や、緻密な戦略を立てるのが好きな方には、強くおすすめできる一作だろう。