商品名: ROBOTICS;NOTES DaSH
キャッチコピー: 何度だって世界を救うのは――オタクだ。
カテゴリ: ゲームソフト
販売元: MAGES.
価格: 7,391円(記事制作時点での価格)
発売日: 2019年1月31日
商品リンク(アフィリエイトではありません): https://www.amazon.co.jp/dp/B07G36T44Y/
『CHAOS;HEAD NOAH』『STEINS;GATE』に続く科学アドベンチャーシリーズ第3弾、待望の続編!前作から半年が経過した夏の種子島を舞台に、青春と陰謀が交差する新しい『ROBOTICS;NOTES』をお届けします。
商品の特徴:
- 前作から半年後の種子島が舞台
- 『STEINS;GATE』のダル(橋田至)が新キャラクターとして参戦
- 「DELUOODE MAP SYSTEM」によるシナリオ分岐
- 各キャラクターの視点で描かれるマルチビューポイントストーリー
- 豊富なイベントシーン(浴衣姿や水着姿など)
- 科学ADVシリーズの他作品とのクロスオーバー要素
- ボリュームは約18時間(コンプリート時間)
種子島を舞台に繰り広げられる新たな物語
「ROBOTICS;NOTES DaSH」は、前作「ROBOTICS;NOTES」から半年後の種子島を舞台に展開される科学アドベンチャーノベルゲームだ。高校を卒業し、それぞれの夢を追いかける主人公・八汐海翔や瀬乃宮あき穂たちの姿を描きつつ、新たな謎と陰謀が彼らを取り巻いていく。
本作の最大の特徴は、「STEINS;GATE」シリーズでおなじみのキャラクター、橋田至(通称:ダル)が新キャラクターとして参戦すること。スーパーハッカーとしての彼の活躍は、物語に新たな展開をもたらすとともに、科学ADVシリーズのファンにとっては嬉しい驚きとなるだろう。
進化したゲームシステム
本作では、前作から引き続き登場する「ポケコン」に搭載された「DELUOODE MAP」を利用して行動先を選択することで、シナリオが分岐するシステムを採用している。これにより、プレイヤーの自由度が増し、より深く物語に関与できるようになった。
また、各キャラクターの視点で描かれるマルチビューポイントストーリーにより、登場人物たちの内面をより深く理解し、共感できるようになっている。これは、キャラクターの魅力をより引き出すとともに、物語の奥行きを増す効果をもたらしている。
科学ADVシリーズファン必見のクロスオーバー要素
本作は、「CHAOS;HEAD」「STEINS;GATE」「ROBOTICS;NOTES」を含む科学ADVシリーズの要素が交差する展開が特徴だ。特に、「STEINS;GATE」のダルが参戦することで、シリーズファンにとっては各作品の世界観がどのようにつながっていくのか、その全容に迫る貴重な機会となるだろう。
さらに、2022年に発売された前日譚「ROBOTICS;NOTES Rising」の主人公たちも本作に登場。科学ADVシリーズの世界がより広がりを見せる様子を体感できる。
編集部員Impression
本作をプレイして最も印象に残ったのは、シリーズファンへの強い配慮だ。前作のキャラクターたちの続編としての魅力はもちろん、ダルの参戦によるクロスオーバー要素は、科学ADVシリーズのファンにとって非常に興奮させられるものだった。
ストーリー展開は、序盤こそやや緩やかに感じる部分もあったが、中盤以降は科学ADVシリーズお馴染みの展開の速さと緊張感あふれる展開に引き込まれた。特に、個別ルートに入ってからの盛り上がりは秀逸で、キャラクターたちの成長や葛藤が丁寧に描かれている。
グラフィックも進化を遂げており、キャラクターの立ち絵やモデルが増加。表情や仕草がより豊かになったことで、キャラクターへの愛着が深まった。ただし、ロボットの戦闘シーンなどは、前作でアニメ映像が使用されていた分、やや物足りなさを感じる場面もあった。
一方で、新キャラクターとして参戦したダルの扱いには賛否両論があるかもしれない。彼の存在感は強烈で、時にはメインキャラクターを押しのけてしまうような印象を受けることもある。この点は、プレイヤーの好みによって評価が分かれそうだ。
総じて、「ROBOTICS;NOTES DaSH」は科学ADVシリーズファンにとっては見逃せない一作と言える。前作の続編としての魅力と、シリーズを横断するクロスオーバー要素が絶妙にバランスを取っており、シリーズの今後の展開に期待を抱かせる内容となっている。
新規プレイヤーにとっては、前作や他のシリーズ作品をプレイしていないと理解しづらい部分もあるかもしれない。しかし、魅力的なキャラクターたちと緻密に練られたストーリーは、十分に楽しめるはずだ。科学ADVシリーズに興味がある方は、この機会にシリーズ全体に触れてみることをおすすめしたい。