【void tRrLM(); //ボイド・テラリウム_レビュー】荒廃した世界で紡ぐ、少女とロボットの物語

void tRrLM(); //ボイド・テラリウム_レビュー

商品情報

  • 商品名: void tRrLM(); //ボイド・テラリウム
  • キャッチコピー: 荒廃した世界で紡ぐ、少女とロボットの物語
  • カテゴリ: ゲームソフト
  • 販売元: 日本一ソフトウェア
  • 価格: 5,182円(記事制作時点での価格)
  • 発売日: 発売中
  • 商品リンク(アフィリエイトではありません): https://www.amazon.co.jp/dp/B07YL4TXRN/

導入文

汚染され滅亡した世界を舞台に、人類最後の少女を守るお世話型ロボットの奮闘を描くローグライクRPG『void tRrLM(); //ボイド・テラリウム』がNintendo Switchに登場! 美しくも残酷な終末世界で、少女トリコとロボットの絆を育む感動の物語が、あなたの心を揺さぶる。

商品の特徴

  • 汚染された世界で少女を守るお世話型ローグライクRPG
  • 美しく幻想的に描かれる荒廃した世界
  • 毎回異なる探索が楽しめるランダム生成ダンジョン
  • 少女トリコの生存環境「テラリウム」の管理
  • 多様な敵や罠が待ち受ける危険な廃墟探索
  • 集めた素材で家具製作やロボット強化が可能
  • 少女トリコの成長や変化を見守るお世話要素
  • 独特の世界観とストーリー展開

本文

荒廃した世界で紡がれる、切ない物語

『void tRrLM(); //ボイド・テラリウム』の舞台は、文明が滅び、有毒な菌類に汚染された終末の世界。プレイヤーは、廃墟のスクラップ場で目覚めたお世話型ロボットとなり、菌糸に侵された状態で眠る少女・トリコを見つけ出す。汚染された世界では生きられない彼女を守るため、隔離された「テラリウム」と呼ばれる環境を作り、トリコの世話をしながら生き延びていく物語が展開される。

ゲームの魅力は、美しくも儚い世界観とストーリー展開にある。異常発達した植物に呑み込まれる廃墟や、人類滅亡後も虚しく稼働を続ける機械工場など、退廃感漂う終末世界が幻想的かつ繊細なタッチで描かれる。この世界で、ロボットと少女の絆が徐々に育まれていく様子は、プレイヤーの心を強く揺さぶるだろう。

お世話と探索を両立する、独特のゲームプレイ

本作のゲームプレイは、大きく分けて「お世話パート」と「探索パート」の2つで構成されている。

お世話パートでは、トリコを保護する「テラリウム」の管理を行う。家具や植物、ぬいぐるみなどのオブジェクトを配置して、トリコが快適に過ごせる環境を整える。配置するオブジェクトによっては、トリコが特殊なアクションを見せてくれることもあり、その反応を見るのも楽しみの一つだ。

探索パートでは、トリコのお世話に必要な物資を求めて廃墟(ダンジョン)に潜る。ここでのゲームプレイはローグライク形式となっており、毎回ランダムに生成されるダンジョンを探索する。敵との戦闘や罠の回避、アイテムの収集などを行いながら、より深層を目指していく。

成長と挑戦を繰り返す、中毒性の高いゲームサイクル

本作の特徴の一つが、探索で集めた素材を使ってロボットを強化したり、テラリウムの家具を作成したりできる点だ。これにより、たとえ探索に失敗してもその経験が無駄にならず、少しずつ成長していく感覚を味わえる。

また、トリコの世話をする中で、彼女の体調の変化や成長を見守ることができるのも本作の魅力だ。時には病気になったり、奇妙な症状が現れたりと、予期せぬ事態に対処することも求められる。これらの要素が絡み合い、プレイヤーを飽きさせない中毒性の高いゲームサイクルを生み出している。

編集部員Impression

「『void tRrLM(); //ボイド・テラリウム』は、一見するとニッチなゲームに思えるかもしれませんが、そのユニークな世界観とゲームプレイは、多くのプレイヤーの心を掴むポテンシャルを秘めています。

まず印象的だったのは、美しく描かれた終末世界の景観です。人類が滅んだ後の世界が、どこか幻想的で美しく描かれており、探索の度に新たな発見があるのが楽しみでした。特に、異常発達した植物に覆われた廃墟の風景は、荒廃と生命力が同居する不思議な魅力がありました。

ゲームプレイ面では、ローグライク要素とお世話ゲーム要素のバランスが秀逸です。ダンジョン探索の緊張感と、テラリウムでのトリコの世話という癒し要素が絶妙に組み合わさっており、プレイしていて飽きを感じることがありませんでした。

特に、トリコの世話をする中で彼女の反応や成長を見守る過程は、予想以上に感情移入を誘います。時には予期せぬ病気や奇妙な症状に対処しなければならず、その度にハラハラさせられました。

一方で、いくつか気になる点もありました。ゲーム序盤は難易度がやや高く感じられ、ローグライク未経験者にとっては戸惑う場面もあるかもしれません。また、ストーリーの展開がやや短く感じられ、もう少し深掘りしてほしいと思う場面もありました。

技術面では、一部のプレイヤーから報告されているエラー落ちの問題が気になりました。私のプレイ中には大きな問題は発生しませんでしたが、将来的なアップデートで改善されることを期待します。

総プレイ時間は約25時間でしたが、エンディングを迎えた後も、トリコとの思い出が心に残り続けました。ストーリー重視のRPGファンや、ユニークなゲーム体験を求めているプレイヤーにとっては、非常に魅力的な一作だと言えるでしょう。美しくも儚い世界で紡がれる、ロボットと少女の物語は、間違いなくプレイする価値があります。」(ゲーム担当 M)