【LOOP8 レビュー】時を巡る、青春の1ヶ月

LOOP8 レビュー

商品情報:

  • 商品名: LOOP8(ループエイト)
  • キャッチコピー: 時を巡る、青春の1ヶ月
  • カテゴリ: ゲームソフト
  • 販売元: マーベラス
  • 価格: 2,048円(記事制作時点での価格)
  • 発売日: 2023年6月1日発売
  • 商品リンク(アフィリエイトではありません): https://www.amazon.co.jp/dp/B0BJ22QL3Z/

導入文

1983年の日本の片田舎を舞台に、8月の1ヶ月間を何度も繰り返しながら人類の脅威と戦うジュブナイルRPG「LOOP8」。独自のAIシステムによって変化するキャラクターたちとの交流を楽しみつつ、果たして理想の結末にたどり着けるのか?

商品の特徴

  • 1983年の日本の片田舎「葦原中つ町」を舞台にした懐かしい世界観
  • 8月の1ヶ月間を繰り返すループシステム
  • 独自のエモーショナルAI「カレルシステム」によって変化するキャラクターの感情や人間関係
  • プレイヤーの選択によって変化するイベントとセリフ
  • レベルではなく人間関係の深さが戦闘力に直結するシステム
  • 日本神話をモチーフにしたストーリー展開

本文

懐かしくも新しい、1983年の夏

「LOOP8」の舞台は1983年の日本の片田舎、葦原中つ町(あしはらなかつまち)。どこか懐かしさを感じさせるこの町で、主人公ニニは仲間たちと共に、人類を脅かす厄災「ケガイ」との戦いに身を投じることになる。80年代の日本の夏を再現した美しいグラフィックは、プレイヤーを一気にノスタルジックな世界へと引き込む。

繰り返される8月、変化する世界

本作の最大の特徴は、8月の1ヶ月間を何度も繰り返すループシステムだ。プレイヤーは何度も同じ月を体験することになるが、そのたびに世界は少しずつ変化していく。これは単なる繰り返しではなく、プレイヤーの選択や行動によって、イベントやキャラクターのセリフが変化していくのだ。

感情豊かなキャラクターたち

「LOOP8」には独自のエモーショナルAI「カレルシステム」が実装されている。このシステムにより、キャラクターたちは常に変化する感情や人間関係を持つ。プレイヤーの行動次第で、同じキャラクターでも全く異なる反応を示すことがあり、まさに「生きている」かのような存在感を放つ。

人間関係が鍵を握る戦闘システム

本作の戦闘システムも独特だ。キャラクターの強さを決めるのは、レベルではなく人間関係の深さ。日々の交流や選択が、そのまま戦闘力に直結する。これにより、単調になりがちなRPGの育成要素に、新たな意味合いが生まれている。

日本神話を下敷きにした重厚なストーリー

ストーリーの背景には日本神話が色濃く反映されている。「ケガイ」との戦いを通じて、プレイヤーは徐々に壮大な物語に巻き込まれていく。神話的要素と現代的な設定が絶妙にブレンドされた物語は、プレイヤーの興味を最後まで惹きつけるだろう。

編集部員Impression

「『LOOP8』は、一見すると王道のジュブナイルRPGに見えますが、プレイしていくうちにその独自性に驚かされます。特に印象的だったのは、キャラクターたちの生き生きとした反応。同じシチュエーションでも、それまでの関係性によって全く異なる展開になることがあり、まるで本当に人間と交流しているかのような錯覚に陥ることも。

ただし、ループシステムには賛否両論があるかもしれません。何度も同じ月を繰り返すことに、退屈さを感じる人もいるでしょう。また、ゲームテンポがやや緩慢で、アクション性を求める人には物足りなく感じられるかもしれません。

それでも、80年代の日本の夏という setting や、変化し続けるキャラクターたちとの交流は非常に魅力的。じっくりとストーリーを楽しみたい人や、キャラクターとの関係性を深めていくのが好きな人には、強くおすすめできる一作です。」