【BLUE REFLECTION TIE/帝 レビュー】少女たちの絆が紡ぐ、透明感溢れる青春RPG

BLUE REFLECTION TIE/帝 レビュー

商品情報:

  • 商品名: BLUE REFLECTION TIE/帝
  • キャッチコピー: あの最期の夏、私たちは本当に大切なものを探す旅に出た。
  • カテゴリ: ゲームソフト
  • 販売元: コーエーテクモゲームス
  • 価格: 2,725円(記事制作時点での価格)
  • 発売日: 2021年10月21日
  • 商品リンク(アフィリエイトではありません): https://www.amazon.co.jp/dp/B098N8CTT4

人気イラストレーター・岸田メル氏が手掛ける透明感溢れる美少女たちが織りなす、青春RPG「BLUE REFLECTION TIE/帝」がNintendo Switchに登場!記憶を失った少女たちの不思議な世界で繰り広げられる物語をご紹介します。

商品の特徴:

  • 岸田メル氏による透明感あふれるキャラクターデザイン
  • 少女たちの複雑で等身大な青春を描く深みのあるストーリー
  • 豪華声優陣によるフルボイスのイベントシーン
  • 学校での日常生活と不思議な世界での冒険を楽しめるゲームシステム
  • 仲間との絆を深めることで強くなれるRPG要素
  • 1人用プレイに対応

透明感溢れる世界観と魅力的なキャラクターたち

「BLUE REFLECTION TIE/帝」の最大の魅力は、人気イラストレーター・岸田メル氏が手掛ける透明感溢れる世界観とキャラクターデザインです。突き抜けるような青空、美しい水面、じりじりと肌を焦がす太陽など、夏の風景を閉じ込めたような世界で繰り広げられる物語は、視覚的にも非常に印象的です。

主人公の星崎愛央をはじめ、記憶を失った3人の少女たちの個性豊かな魅力が、プレイヤーの心を掴んで離しません。キャラクターたちの複雑な心情や成長が丁寧に描かれており、まるで小説を読んでいるかのような没入感を味わえます。

日常と非日常が交錯する独特のゲームシステム

本作のゲームシステムは、学校での日常生活パートと、不思議な世界での冒険パートの2つに大きく分かれています。

日常パートでは、仲間たちとの交流や学校施設の建設など、のんびりとした雰囲気の中で物語を進めていきます。キャラクターたちとの絆を深めることで、戦闘時に新たな力を発揮できるようになるなど、RPG要素とも密接に繋がっています。

一方、冒険パートでは、突如現れた不思議な世界を探索し、謎に満ちたモンスターたちと戦います。ターン制のバトルシステムは比較的シンプルですが、仲間との連携や適切なスキルの使用など、戦略性も感じられる内容となっています。

編集部員Impression

実際にプレイしてみて、まず驚いたのが世界観の美しさです。岸田メル氏のイラストが見事にゲーム内で再現されており、キャラクターたちの表情や仕草の一つ一つに魅力を感じました。特に、夏の光を感じさせる透明感のある色使いは、本作の大きな特徴と言えるでしょう。

ストーリー面では、記憶を失った少女たちの謎や、彼女たちが閉じ込められた世界の正体など、徐々に明かされていく展開に引き込まれました。キャラクター同士の関係性の変化や、それぞれの内面の成長が丁寧に描かれており、青春ドラマとしての側面も十分に楽しめます。

ゲームプレイに関しては、日常パートと冒険パートのバランスが良好です。学校生活での交流イベントは、キャラクターたちの魅力を引き立てる良質な内容が多く、つい没頭してしまいました。一方で、バトルシステムは比較的シンプルで、RPG初心者でも楽しめる難易度設定となっています。

グラフィックについては、Nintendo Switchの性能を考慮すると及第点といったところでしょうか。美麗なイラストや背景は十分に楽しめますが、一部の細かい描写や動きの滑らかさでは、据え置き機版と比べるとやや見劣りする場面もありました。ただし、携帯モードでプレイする分には十分な品質が保たれています。

音楽面も秀逸で、透明感のある世界観にマッチした印象的なBGMが用意されています。特に、感動的なシーンでの楽曲は、物語の雰囲気をより一層引き立てる効果がありました。

声優陣の演技も素晴らしく、キャラクターたちの感情の機微を見事に表現しています。フルボイスのイベントシーンは、まるでアニメを見ているかのような臨場感があり、物語への没入感を高めてくれます。

一方で、気になった点もいくつかあります。ゲームの進行テンポがやや遅く感じる場面があり、特に序盤では物語の展開にもどかしさを感じることがありました。また、一部のプレイヤーからは、キャラクターイベントの量が多すぎて本筋から逸れがちになるという指摘もありました。

バトルシステムに関しては、シンプルで分かりやすい反面、やや単調に感じる場面もありました。特に、ゲーム後半になっても戦略の幅があまり広がらない点は、RPGファンには物足りなさを感じさせるかもしれません。

総合的に見て、「BLUE REFLECTION TIE/帝」は、美しい世界観と魅力的なキャラクターたちが織りなす、青春RPGの佳作と言えるでしょう。特に、美少女ゲームやビジュアルノベルのファン、そして青春ドラマを楽しみたい方におすすめの一本です。

ストーリー重視のRPGを好む方や、のんびりとしたペースでゲームを楽しみたい方にも向いているでしょう。一方で、ハードコアなバトルシステムや高難度のゲームプレイを求める方には、やや物足りなさを感じるかもしれません。

このお値段で豊かな世界観と感動的なストーリーが楽しめるのは、十分にコストパフォーマンスが高いと言えます。美少女ゲームファンはもちろん、RPGやアドベンチャーゲームに興味のある方にも、一度プレイしてみる価値のあるタイトルだと考えます。