【AMNESIA レビュー】記憶を失った主人公が紡ぐ、切なくも甘美な恋物語。人気乙女ゲームがSwitchで蘇る!

AMNESIA レビュー

商品情報:

  • 商品名: AMNESIA for Nintendo Switch
  • キャッチコピー: 記憶の奥底に眠る想い、目覚めの時は今――。
  • カテゴリ: ゲームソフト
  • 販売元: アイディアファクトリー
  • 価格: 6,061円(記事制作時点での価格)
  • 発売日: 2019年9月12日
  • 商品リンク(アフィリエイトではありません): https://www.amazon.co.jp/dp/B07TC939M7/

記憶を失った主人公が紡ぐ、5つの恋物語

人気乙女ゲーム「AMNESIA」がNintendo Switchに登場。8月1日、突如として記憶を失った主人公が、5人の個性豊かな男性キャラクターとの恋を通じて、自分の過去と向き合っていく物語だ。記憶喪失という独特の設定が、ミステリアスで切ない雰囲気を醸し出している。

注目の特徴

  1. 記憶喪失という独特の設定による、ミステリアスな展開
  2. 5人の個性豊かな攻略キャラクター
  3. 花邑まい氏による美麗なキャラクターデザイン
  4. 豪華声優陣による熱演
  5. Switch版ならではの大画面プレイと携帯モードの両立

記憶を失った主人公が紡ぐ、5つの世界線

本作の最大の特徴は、記憶喪失という設定だ。主人公は8月1日以前の記憶を全て失ってしまい、自分がどのような人生を送ってきたのかも、周囲の人間関係も全くわからない状態でゲームが始まる。

プレイヤーは主人公と共に、5人の個性豊かな男性キャラクターとの交流を通じて、少しずつ真実に近づいていく。各キャラクターのルートは異なる「世界線」として描かれており、それぞれのルートで主人公の過去や周囲との関係性が大きく異なる。この設定により、何度プレイしても新鮮な体験ができるようになっている。

豪華声優陣と美麗なビジュアル

キャラクターデザインは人気イラストレーター・花邑まい氏が担当。繊細で美しいイラストが、ゲームの世界観を見事に表現している。また、柿原徹也、谷山紀章、石田彰、日野聡、宮田幸季といった豪華声優陣による熱演も、本作の大きな魅力の一つだ。

編集部員Impression

「AMNESIA for Nintendo Switch」は、乙女ゲームの名作が現代のプラットフォームで蘇った秀作だ。特に印象的だったのは、記憶喪失という設定を巧みに活用したストーリー展開。主人公と共に真実を探っていく過程は、まるでミステリー小説を読んでいるかのような緊張感がある。

5人の攻略キャラクターは、それぞれが魅力的な個性を持っている。クールな年上タイプのシン、優しくて頼れるイッキ、ミステリアスな雰囲気のケント、天真爛漫なトーマ、そして複雑な過去を持つウキョウ。各キャラクターのルートは、単なる恋愛物語にとどまらず、主人公の過去や真実との向き合い方など、深いテーマを含んでいる。

ゲームシステムに関しては、Switch版ならではの利点が活かされている。大画面のテレビでじっくりプレイすることも、携帯モードで外出先でプレイすることも可能だ。特に美麗なイラストは、大画面で見ることでより一層その魅力が引き立つ。

一方で、本作は典型的な乙女ゲームの文法に則っているため、ジャンルに馴染みのない人には少し取っつきにくい部分もあるかもしれない。主人公の性格が希薄な点や、時にストーリーが極端な展開を見せる点は、好みが分かれるところだろう。

また、記憶喪失という設定上、主人公の行動に違和感を覚える場面もある。しかし、これは逆に言えば、プレイヤー自身が主人公に自由に感情移入できるということでもある。

総じて、「AMNESIA for Nintendo Switch」は、乙女ゲームファンにとっては見逃せない一本だ。記憶喪失という独特の設定、魅力的なキャラクターたち、そして美麗なビジュアルと豪華声優陣の演技が織りなす世界は、プレイヤーを強く引き込む力を持っている。

ミステリアスな雰囲気の中で展開される恋愛ドラマは、単なる甘い物語ではなく、時に切なく、時にスリリングだ。各キャラクターのルートを攻略していく中で、主人公の過去や真実が少しずつ明らかになっていく展開は、最後まで飽きることなくプレイできるだろう。

乙女ゲームファンはもちろん、ミステリアスな恋愛ストーリーに興味がある人にもおすすめの一本だ。記憶を失った主人公と共に、5つの世界線を巡る旅に出かけてみてはいかがだろうか。