【ダイダロス:ジ・アウェイクニング・オブ・ゴールデンジャズ レビュー】神宮寺三郎の原点に迫る、新感覚推理アドベンチャー!

ダイダロス:ジ・アウェイクニング・オブ・ゴールデンジャズ レビュー

商品情報:

  • 商品名: ダイダロス:ジ・アウェイクニング・オブ・ゴールデンジャズ
  • キャッチコピー: 思考を巡らせ、真相に迫れ!神宮寺三郎の原点に迫る新感覚推理アドベンチャー!
  • カテゴリ: ゲームソフト
  • 販売元: アークシステムワークス
  • 価格: 5,327円(記事制作時点での価格)
  • 発売日: 2018年12月13日
  • 商品リンク(アフィリエイトではありません): https://www.amazon.co.jp/dp/B07HKK1S6J/

30年の歴史を持つ名探偵の過去が明かされる!

長年愛され続けてきた「探偵 神宮寺三郎」シリーズの新章が遂に幕を開ける。本作は、シリーズ最高傑作と名高い「夢の終わりに」の前日譚として、若き日の神宮寺三郎の姿を描く意欲作だ。果たして、彼はどのようにして一流の探偵へと成長を遂げるのか?

注目の特徴

  1. シリーズ最高傑作「夢の終わりに」の前日譚
  2. 「思考の樹」システムで探偵の思考プロセスを可視化
  3. 360度探索システムでよりリアルな捜査体験
  4. Live2D採用によるトークシーンの表現力向上
  5. 禅之助氏による美麗グラフィックで描かれる世界観

思考を巡らせ、真相に迫る

本作最大の特徴は、「思考の樹」と呼ばれる新システムだ。神宮寺三郎の思考プロセスが視覚化され、プレイヤーは彼の頭の中を覗き込むかのように推理を進めていく。また、「スタンスチェンジ」システムにより、相手に応じて話し方を変える戦略的な会話も可能。これらのシステムを駆使し、事件の真相に迫っていく。

360度の世界を探索

捜査現場を360度見渡せる探索システムにより、よりリアルな捜査体験が可能となった。細部まで丁寧に作り込まれた現場を隅々まで調べ上げ、重要な証拠を見逃さない。この新システムにより、プレイヤーは神宮寺三郎になりきって事件に挑むことができるだろう。

美麗グラフィックで描かれる物語

イラストレーター禅之助氏による美麗グラフィックが、本作の世界観をより魅力的に彩る。Live2Dの採用により、トークシーンではキャラクターの表情がより豊かに表現され、物語への没入感が大幅に向上している。

編集部員Impression

「ダイダロス:ジ・アウェイクニング・オブ・ゴールデンジャズ」は、長年愛されてきた神宮寺三郎シリーズに新たな風を吹き込む意欲作だ。特に印象的だったのは、「思考の樹」システムによる推理プロセスの可視化。これにより、プレイヤーは神宮寺三郎の頭の中を覗き込むような感覚で推理を進めることができ、探偵になりきる楽しさが大幅に向上している。

360度探索システムも、本作の大きな魅力の一つだ。捜査現場を細部まで調べ上げる過程は、まるで本物の探偵になったかのような没入感をもたらす。この新システムにより、シリーズファンにとっても新鮮な体験となるだろう。

ストーリー面では、シリーズ最高傑作と評される「夢の終わりに」の前日譚という位置付けが、ファンの期待を大いに高めるものとなっている。若き日の神宮寺三郎が、どのようにして一流の探偵へと成長していくのか。その過程を追体験できる本作は、シリーズファンにとって見逃せない一本と言えるだろう。

一方で、シリーズの伝統的な雰囲気からの変化に戸惑うファンもいるかもしれない。より現代的なシステムやグラフィックは、新規プレイヤーを惹きつける一方で、ハードボイルドな雰囲気を求めるファンにとっては物足りなさを感じる可能性もある。

また、ゲーム進行のテンポがやや緩慢に感じられる場面があり、特に序盤では物語に入り込むまでに時間がかかる可能性がある。しかし、物語が進むにつれて謎が深まり、独特の世界観に引き込まれていくだろう。

総じて、「ダイダロス:ジ・アウェイクニング・オブ・ゴールデンジャズ」は、神宮寺三郎シリーズに新たな可能性を示す意欲作と言える。新システムによる斬新な推理体験と、美麗グラフィックで描かれる物語は、シリーズファンはもちろん、推理アドベンチャーゲームファンにとっても魅力的な一本となっているだろう。