【アンリアルライフ_レビュー】記憶を読み取る少女の不思議な夜の旅。美しいドット絵が魅せる感動のミステリーアドベンチャー

アンリアルライフ_レビュー

商品情報:

  • 商品名: アンリアルライフ
  • キャッチコピー: 『じゃあ、お話の続きをはじめよっか。』
  • カテゴリ: Nintendo Switchゲームソフト
  • 販売元: room6
  • 価格: 2,873円(記事制作時点での価格)
  • 発売日: 2023年8月24日
  • 商品リンク(アフィリエイトではありません): https://www.amazon.co.jp/dp/B0C5XM1QBD/

独特の世界観と美しいドット絵で描かれる、心に残るアドベンチャー

個人開発者「hako 生活」が手がけた『アンリアルライフ』が、ついにNintendo Switchに登場。記憶喪失の少女が不思議な能力を使って謎を解きながら、自身の過去を探る物語は、美しいドット絵と独特の世界観で多くのプレイヤーの心を掴んでいます。

本作の特徴

  • 触れたものの記憶を読み取る能力を使った謎解き
  • 美しく幻想的なドットグラフィック
  • 不思議でどこか不穏な雰囲気の物語
  • 文化庁メディア芸術祭エンターテイメント部門新人賞受賞作品
  • 豊富な隠し要素とミニゲーム

独特の能力を使った新感覚の謎解きアドベンチャー

『アンリアルライフ』の主人公ハルは、触れたものの記憶を読み取る不思議な能力を持っています。プレイヤーはこの能力を駆使して、現在と過去の情報を比較しながら謎を解いていきます。単なる謎解きゲームの枠を超え、記憶の断片を紡ぎながら物語を紐解いていく体験は、他のゲームにはない新鮮さがあります。

美しいドット絵が描く幻想的な世界

本作の魅力の一つは、その美しいドットグラフィックです。夜の街の雰囲気や、キャラクターの表情、細かな背景の描写まで、すべてが丁寧に作り込まれています。時に幻想的で、時に不穏な雰囲気を醸し出す世界観は、プレイヤーを物語の中に引き込みます。

編集部員Impression

「プレイ時間は10時間程度と、休日の1日で楽しめるボリュームですが、その中身は非常に濃密でした。特に印象的だったのは、序盤の出来事が終盤で繋がっていく展開です。『あぁ、あの時のあれはこういうことだったのか!』と、謎が解けていくたびにワクワクしました。

ストーリーは一見ベタな展開に思える部分もありますが、主人公の心理描写や脇を固めるキャラクターたちの存在感が物語に深みを与えています。特に、主人公の相棒となる『喋る信号機』のキャラクターは非常に斬新で印象的でした。

ゲームプレイに関しては、移動がやや遅く感じる場面もありましたが、それも含めてこの作品独特の雰囲気作りの一環だと感じました。謎解きの難易度も程よく、考えがいがありながらも詰まることはありませんでした。

エンディングに到達した時は、自然と涙が出てきました。短い時間でしたが、主人公の旅に深く共感できたからこその感動だったと思います。

ドット絵や昔ながらのRPGが好きな方はもちろん、新しいタイプのアドベンチャーゲームを求めている方にもおすすめの一本です。ぜひネタバレなしで、自分の目で確かめてほしい作品です。