【ANONYMOUS;CODE レビュー】メタな演出と複雑な世界観が魅力の科学ADV最新作

ANONYMOUS;CODE レビュー

商品情報:

  • 商品名: ANONYMOUS;CODE
  • キャッチコピー: 神を、ハッキングせよ
  • カテゴリ: Nintendo Switchゲームソフト
  • 販売元: MAGES.
  • 価格: 5,819円(記事制作時点での価格)
  • 発売日: 2022年7月28日
  • 商品リンク(アフィリエイトではありません): https://www.amazon.co.jp/dp/B09WW5VGG3

「科学ADVシリーズ」最新作が遂に登場!近未来の東京を舞台にした壮大なSFアドベンチャー

ANONYMOUS;CODEは、「STEINS;GATE」や「CHAOS;HEAD」などで知られる「科学ADVシリーズ」の最新作だ。2037年の東京・中野を舞台に、ハッカーの少年「高岡ポロン」が世界の巨大な謎に挑む、壮大なSFアドベンチャーゲーム。プレイヤーとゲームの世界を繋ぐ「ハッキングトリガー」システムや、メタ的な演出が特徴的な意欲作となっている。

本作の特徴

  1. プレイヤーとゲームを繋ぐ「ハッキングトリガー」システム
  2. 近未来の東京を舞台にした壮大なストーリー展開
  3. 「科学ADVシリーズ」ならではの複雑な世界観と伏線
  4. 漫画家・中田春彌氏によるキャラクターデザイン
  5. 豪華声優陣による熱演

独特のゲームシステム「ハッキングトリガー」

本作の最大の特徴は、「ハッキングトリガー」と呼ばれるゲームシステムだ。主人公のポロンは「セーブ&ロード」能力を持っており、プレイヤーはポロンに「ロード」のタイミングを提案することで、ゲームの進行に干渉できる。この仕組みにより、プレイヤーとゲームの世界との境界線が曖昧になり、独特の没入感を味わうことができる。

複雑な世界観と壮大なストーリー

「科学ADVシリーズ」お馴染みの複雑な世界観と伏線が張り巡らされたストーリーは健在だ。地球シミュレータや世界操作、ハッカー集団など、様々な要素が絡み合い、壮大な物語が展開される。シリーズファンには嬉しい過去作との繋がりも随所に見られる。

美麗なビジュアルと豪華声優陣

キャラクターデザインは漫画家の中田春彌氏が担当。独特のタッチで描かれたキャラクターたちが、ゲームの世界観をより魅力的なものにしている。また、千葉翔也や夏川椎菜をはじめとする豪華声優陣の熱演も、物語の没入感を高める大きな要因となっている。

編集部員Impression

「ANONYMOUS;CODEをプレイして、まず驚いたのはそのメタ的な演出の数々です。主人公のポロンが『プレイヤー』の存在を認識し、時にはプレイヤーに語りかけてくるような演出は、これまでのゲーム体験とは一線を画すものでした。特に、『ハッキングトリガー』システムは、プレイヤーとゲームの世界との境界線を曖昧にし、独特の没入感を生み出していると感じました。

ストーリーは、「科学ADVシリーズ」らしい複雑さと壮大さを兼ね備えています。地球シミュレータや世界操作といったSF要素と、ハッカー集団の活動などリアルな要素が絶妙にブレンドされており、最後まで飽きることなく楽しめました。特に、シリーズファンにはたまらない過去作との繋がりの数々に、思わずニヤリとさせられる場面も多かったです。

ビジュアル面では、中田春彌氏のキャラクターデザインが秀逸でした。独特のタッチで描かれたキャラクターたちが、近未来の東京という舞台にマッチしており、世界観の構築に一役買っています。

ただ、一部のプレイヤーが指摘しているように、ゲームの長さやボリュームについては少し物足りなさを感じる部分もありました。また、「ハッキングトリガー」のタイミングが分かりづらい場面もあり、そこは改善の余地があるかもしれません。

それでも、メタ的な演出や複雑な世界観、そして壮大なストーリーは「科学ADVシリーズ」ファンを満足させるに十分な内容だと感じました。シリーズ初心者の方にとっては少し難解かもしれませんが、SFや近未来設定が好きな方には十分楽しめる作品だと思います。今後のシリーズの展開にも期待が高まる一作でした!」