【Melon Journey: Bittersweet Memories_レビュー】レトロ風グラフィックが魅力的なミステリーアドベンチャー!

Melon Journey: Bittersweet Memories_レビュー

商品名: Melon Journey: Bittersweet Memories
キャッチコピー: プリティーな動物たちの住む町を舞台にしたアドベンチャーRPG。かわいくってノスタルジックな見た目の裏には、犯罪と腐敗のにおいが…
カテゴリ: ゲームソフト
販売元: Beep Japan
価格: 3,828円(記事制作時点での価格)
発売日: 2023年3月9日
商品リンク(アフィリエイトではありません): https://www.amazon.co.jp/dp/B0BF8VXJYK/

大きなメロン工場の従業員である主人公のハニーデューが、メロンの所持が違法となっているホッグタウンを舞台に、行方不明になった友人を探すミステリーアドベンチャー。レトロ風のドットグラフィックと現代的なゲームデザインが融合した意欲作。

商品の特徴:

  • ゲームボーイ時代を思わせるレトロ風ドットグラフィック
  • 手に汗握る捜査アドベンチャー
  • 個性的なキャラクターたちとの出会い
  • エレクトロやジャズにインスパイアされた90種類以上の楽曲
  • かわいらしい外見と裏腹な、犯罪と腐敗をテーマにしたストーリー
  • 【永久特典】ステッカーセット同梱

レトロ風グラフィックが魅力的なミステリーアドベンチャー

「Melon Journey: Bittersweet Memories」は、一見するとかわいらしいレトロ風のグラフィックが目を引くアドベンチャーゲームだ。ゲームボーイ時代を彷彿とさせるドット絵の世界は、ノスタルジーを感じさせると同時に、現代的なアレンジも加えられており、古き良き時代のゲームへのオマージュとして見事に仕上がっている。

しかし、その愛らしい外見とは裏腹に、本作のストーリーは意外にも重厚なものとなっている。メロンの所持が違法となっている町「ホッグタウン」を舞台に、主人公ハニーデューが行方不明の友人を探す中で、様々な謎や犯罪、そして町の腐敗に巻き込まれていく。この「かわいい見た目」と「重厚なストーリー」のギャップが、本作の最大の魅力の一つと言えるだろう。

手に汗握る捜査アドベンチャー

ゲームプレイの中心となるのは、ホッグタウンの隅々を探索し、手がかりを集め、怪しい人物を尋問していく捜査パートだ。プレイヤーは鋭い観察力と機転を利かせて、町の裏社会に潜む真実を暴いていく。

探索の過程で出会う個性的なキャラクターたちとの会話も本作の魅力の一つだ。一見してかわいらしいキャラクターたちだが、それぞれが複雑な背景や思惑を持っており、プレイヤーの判断力が試される場面も多い。

耳に残るサウンドトラック

本作のもう一つの特筆すべき点は、その充実したサウンドトラックだ。エレクトロやジャズにインスパイアされた90種類以上の楽曲が用意されており、ゲームの雰囲気を見事に盛り上げている。レトロ風のグラフィックに現代的なサウンドが絶妙にマッチしており、プレイ中も常に耳を楽しませてくれる。

編集部員Impression

本作をプレイして最も印象に残ったのは、そのビジュアルとストーリーのコントラストだ。一見するとかわいらしく、ノスタルジックなドットグラフィックに惹かれて手に取った方も多いだろう。しかし、ゲームを進めていくうちに、その裏に隠された重厚なストーリーと謎解きの面白さに引き込まれていく。

探索や捜査のゲームプレイは、基本的にシンプルながらも奥が深い。手がかりを集め、キャラクターたちと会話を重ねていく中で、徐々に真相に迫っていく感覚は非常に爽快だ。また、キャラクターたちの個性的な性格付けも秀逸で、彼らとの会話を楽しむだけでも十分な魅力がある。

サウンドトラックも本作の魅力を大いに引き立てている。90種類以上もの楽曲が用意されているというのは驚きだが、それぞれがゲームの雰囲気にマッチしており、探索や謎解きの没入感を高めてくれる。

一方で、いくつか気になる点もあった。ストーリーの展開がやや短く感じる部分があり、もう少し掘り下げてほしかったキャラクターや設定もあった。また、一部のプレイヤーからは操作性に関する不具合や、稀に発生する強制終了の報告もあるようだ。これらの技術的な問題については、今後のアップデートでの改善に期待したい。

総じて、「Melon Journey: Bittersweet Memories」は、レトロゲームファンやミステリーアドベンチャー好きにおすすめできる意欲作だ。かわいらしい見た目に反した重厚なストーリー、個性的なキャラクターたち、そして耳に残るサウンドトラックが、プレイヤーを独特の世界観に引き込んでくれる。技術的な課題はあるものの、インディーゲームならではの創造性と魅力にあふれた作品と言えるだろう。